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men's eggが休刊に追い込まれた理由は何だったのか?



渋谷系ギャル男雑誌「メンズエッグ」創刊から14年で休刊 | Fashionsnap.com
一部ファッション業界で話題騒然になったニュースです。




私の会社ではメンズエッグはずっと定期購読しており、

いわゆるお兄系の参考にはメンズエッグを使っていました。

また、最近のエントリで


というのエントリは結構時間も気合もかけて書いたので

以前よりメンズエッグには愛着が湧いてしまっていたので


このニュースを聞いた時は少なからずショックがありました。



が。

休刊に対し「ああ、やっぱりな」という思いも自分の中にありました。

その「やっぱり」と思った理由、


つまりメンズエッグ休刊の原因を考察してみました。

大きな理由はふたつ考えられると思います。


1:テイストのブレ

以前のエントリ、



で書いたとおり、

最近のメンズエッグは最早お兄系とは言えない雑誌になっていました。

↑のエントリは2006年から今までのメンズエッグの表紙を対象に

ファッションテイストの変化について考察しています。


ざっと纏めると


2006年4月号ではバリバリのお兄系だったメンズエッグも

3年後の2009年4月号では


当時のトレンドを取り入れプレッピーに変化。

今年になって2013年5月号になると


超爽やかなキレイ目スタイル。

2013年7月号ではストリートスタイルなど


その時々のトレンドを積極的に取り入れて

変化をし続けて来ていました。

最新の2013年10月号では更にお兄っぽさが減少。



2006年と2013年を比較すると同じ雑誌とは思えません。


こんなトレンド重視型のメンズエッグに対し、

メンズ雑誌では同じ広義でのお兄系カテゴリに入れられる

メンズナックルを見てみましょう。

2007年12月号


2013年10月号とでは


若干カジュアル化は進んでいるものの

盛ったヘアスタイルとブラックカラーを基調とした

タイトなシルエットとでワルめの印象のスタイルは変わっておらず、

同じ雑誌である事はわかると思います。

メンズエッグとメンズナックルは同じ出版社が出しているので

トレンド追従のメンズエッグと

ガラパゴス化を続けるメンズナックル

このようなテイスト分けがあったのかもしれませんが、

時代に合わせて変わり続けたメンズエッグは休刊し

それほど進化をしていないメンズナックルは
(メンズナックルは購読していなのでもし進化をしていたらすみません)

存続するという結果になったのは興味深いです。


そしてもう一点の理由。

2:お兄自体が減少した

暇人\(^o^)/速報 : 【悲報】ν速民の愛読書「men's egg」休刊へ 14年の歴史に幕 - ライブドアブログ

↑こちらでは












23: フライングニールキック(東京都):2013/10/08(火) 10:41:30.02 ID:sw/1gYoI0
ギャル男も絶滅危惧種認定か 
4: サッカーボールキック(庭):2013/10/08(火) 09:37:49.47 ID:vj9x12WG0











最近、街にギャル男全然見かけないもんな 
9: デンジャラスバックドロップ(福岡県):2013/10/08(火) 09:41:32.11 ID:O1xxnj5d0
なんかひとつの時代終わった感があるな 
ジャンルとしてはあってもいいと思ってたけど 
今だと相当マイノリティなんだな 
といった風に

お兄系人口の減少が指摘されています。


実際、私の会社で行っているストリートリサーチ


(毎月300人を渋谷ストリートでスナップし分析)では


お兄系の減少が著しく、


最近ではお兄系があまりにいない為


お兄系のカテゴリが消滅してしまいました。


実際自分で渋谷を歩いていてもお兄系人口の減少は肌で感じます。


卵が先か鶏が先か。


メンズエッグがお兄系でなくなったからストリートにお兄系がいなくなったのか


ストリートでお兄系がいなくなったからメンズエッグがお兄系でなくなったのか


どちらかはわかりませんが、


メンズエッグの表紙には




ストリート重視のキャッチコピーがあるので後者かもしれません。


まとめるとメンズエッグ休刊の理由は


・ファッションテイストが変化していった為に読者が離れていった


・読者であるお兄系ファッションの人口が少なくなった


このふたつが挙げられると思います。




さて、ではメンズエッグが無くなった後、


お兄系雑誌の勢力図はどうなるのか。


前述のメンズナックルか


ソウルジャパン




その受け皿になりそうです。




ところで。


ソウルジャパンに関しては今このエントリを書いている途中で


気になる事を発見したので近いうちにそれに関して


書こうかと思います。


次回、


ソウルジャパンはメンズエッグの二の鉄を踏むのか!?(あくまでも仮題ですw)




※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。