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セール後倒し論争について思う事。


今年の冬のセールも伊勢丹は時期を後倒しにするようですね。

参考:冬のセールで三越伊勢丹とアパレル各社が全面戦争?



ネットのファッションブログ論壇(まぁなんとも人口の少ない分野だ)では

セール後倒しは叩かれまくっていますね。

あと、伊勢丹叩きも凄い。

何故なんでしょうかね。

(業界のエライ人、教えて下さい)



私は後倒しは賛成です。

今年の冬も寒くなるのは遅く、

防寒アウターを着だしたのも12月に入ってから。


秋にプロパーで冬アウターを購入する人なんて

ひとつまみのファッション好きだけで


普通の人なら、12月にプロパーで買うよりも

1ヶ月待って半額で買うでしょう。

ファッション業界にいる私でもそうします。


そう考えると冬物のセールは

寒さが本格化する2月でもいいくらいではないでしょうかね。



…と思っていた時、目にしたのが冒頭の画像。


今週のWWDです。


伊勢丹は今後も後倒しを継続するつもりなんですね。

この姿勢は素晴らしいと思います。

消費者にとって、セールが年始にあるという事は

長年の習慣であるに過ぎないと思います。

その習慣を崩すには、それが醸成されたのと同じか

それ以上の年月が必要となってくるのでしょう。


いつか、松本人志が何故大晦日に民放各局が

NHKの紅白歌合戦に勝てないのかを語っていました。

それは長い年月をかけて「大晦日=紅白歌合戦」という習慣が

出来上がってしまっているだけで、

民放は紅白に勝てないからと言って

毎年内容を変えるからいけないのだと。


セールの時期も同じなのではないでしょうか。


伊勢丹にとっては数年もしかしたら数十年続く

茨の道でしょうが今後の継続に期待したいと思います。




※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。